ちらうら

かきたいことをかいていく

絵を描くことと続けること ①絵を描くこと

最初に言っておくと、正直とてもどうでも良い内容です。

暇つぶしにもなるかどうか。

思いついた時に何回かに渡って書こうかなシリーズです。

 

①絵を描くこと 

私は物心付く前から絵を描いていた記憶があります。

絵が好きになった理由は、保育園で絵を書く時間に先生に

凄く褒められたことだと明確に覚えています。

セキセイインコの絵で、小さいながらとても細かく描写したと記憶しています。

 

私は「褒められたから。これが自分の得意なことなんだ。」と知ったから

絵を描くことをはじめました。

 

周りの絵を書く人にも「どうして絵を描く様になったの?」と聞くと

大体3つに分類出来ることも大学時代に分かるようになりました。

以下のとおりです。

 

①絵を描くこと自体が好き。

②自分の絵で誰かに自分の考えを知ってもらいたい。

③表現の一つして、自分に一番あったものを選んだ。

 

①絵を描くこと自体が好き。 

絵が書くことが好きな人

これは、自分の表現の追求として絵を描く行為自体が好き。

特に誰かに見せるわけでもなく、自分のその時の表現したいものを

とにかく絵として具現化する人。

小さい時から大学時代まで色んな人と会いましたが

このタイプにはあまり会いませんでした。

当たり前の話です。別に自分が絵を描いていることを他人に言う必要がない人なので。

たまたま仲良くなって遊びに行ったりすると絵が好きで

実は書いている。そしてとんでもなく上手い・・・そんな人が何人か居ました。

 

②自分の絵で誰かに自分の考えを知ってもらいたい。

圧倒的に多かったのがこの考え方の人です。

私もこの考えで絵を描いているのですが、

例えば架空のストーリーを誰かに伝えるために絵で表現する。

漫画家やアニメーターの方はこういう人が結構多い印象でした。

根本的には①とほとんど変わらない。

自分の内にあるものを表現するために絵を選んだ人がココに当てはまります。

大きく違うのは、誰かに伝えようとしていること。

見せることをもう一つの柱として掲げている人です。

見せることで完成するという意識を持つ人が多いので、

同人誌界隈で出会った人などは、ココらへんの人がとても多かったです。

デザイナーとして社会人になった時に多かったのもこのタイプ。

自己と他がつながって初めて昇華出来るタイプなので、

逆に言えば、「続けること」に関してはその人の思いの強さが出ると思います。

①の側面が強く、その延長線で人に見せることで共感してもらえることに

快感を覚えた人のことが多いですが、誰にも承認してもらえないことで

徐々にドロップアウトする人も圧倒的に多いです。

 

③表現の一つして、自分に一番あったものを選んだ。

大学、社会人で少数派だけどいたのがこのタイプ。

例えば音楽でも映像でも表現する手段を絵以外にも柔軟に選択出来る人。

才能という言葉で片付けるのはあまり好きではないですが

感覚で見せ方を知っている様な人が多く、絵も特別上手いわけではないが

魅力的な絵だったり、伝えるためには十分な表現が伴っている人。

 

①自分の考えを表現したい

②自分の考えを公開して、共感を得る

この2つを経て、その後絵以外の表現にも興味を持ってという人もいるようです。

 

結果として、絵に落ち着いたという人。

 

大体の人は、自分の表現で何かを伝えたい人

ネットの普及で、今なんでも直ぐに誰かに見せることが簡単になりました。

だからこそ、誰かに伝えることのハードルが下がり

結果的に、自分の承認欲求を満たすために、自分の作品を生み出す人が

多くなったのではないかと思っています。

絵画教室で年配の方になんで絵を描こうと思ったか聞いた時に

今は、何処でも発表できるし誰かに見てもらえるからねと言われたことがあります。

昔は絵が好きな人は沢山居たはずなのに今ほど公開できる場所がなかったために

自分の中で完結せざる得なかった。その中でも衝動が抑えきれない人が

画家やイラストレーターになるのだとおっしゃられていたのが

とても印象的です。

 

絵を描くこと=自分の考えを知ってもらいたいという欲求の消化方法。

 

というのが私の考えです。

 

だからこそ、自分の表現方法を磨いてより自分の内にある考えを

伝わりやすくしたりするために、お金をもらうわけでもないのに

一生懸命練習したりするわけだと思います。

 

じゃあイラストレーターやデザイナーは自分発信じゃないじゃないかと

おっしゃる人も居られますが、

イラストレーターもデザイナーも自分の思う最高の表現で、クライアントに答える

自分の中でこの情報を伝える最高の手段はこの方法なんです。

とある意味、自分なりの解釈が多大に含まれるわけなので、

結局は「自分」になるのだと思います。

 

 

何故こんな事を描くきっかけになったかというと

「絵がうまくなるにはどうしたらいいか」「私にはそんな上手く絵がかけない」

という人が周りに何人もいて、具体的にどうしたらいいか相談されたからです。

 

自分の表現を伝える手段が絵やイラスト、デザインの場合

それらをどう向上していくかは、

自分なりに色々やってみて試すしか、答えはないということを強く思ったからです。

 

私は時間を掛けて練習したらキレイな絵は正直書ける思っています。

ただ、その人の表現したいことが、その表現で伝えられるかはわかりません。

 

自分の伝えたいことは、自分以外わからないのだから

当たり前だとおもいます。

 

その道で達人と呼ばれる人は、別に誰かに強制されたわけでもない

ましてや、自動的にうまくなったわけでもなく

大なり小なり、何か自分の表現を探求した経験が有る結果、

達人になれたのだと思っています。

 

誰かに言われてやるようでは、何事にたいしても成長は見込めない。

絵だけではない言わば、一般的な成長を望むにはどうしたらよいかとほぼ同義だと思います。

私自身、あまり上手いとはいえないわけですが、

結局、「やる」しかないと思って日々練習したりしているわけです。

  

そういう感覚を持っていないという人が最近周りに増えたので

ちょっと描いてみました。

やり方が分からないとか、そういう技術的なことではなく

根本的な部分で、もっと大事にするべきことがあるんじゃないかなぁと

思ったりしている夏の終わりです。